AIツールが次々と登場する中、「実際に仕事で使えるのか?」という視点は非常に重要です。
GoogleのNotebookLMは、ドキュメントを読み込ませて自然言語で対話できる“AIノート”として注目を集めていますが、業務で本当に使える場面はどこなのか? という点はまだ広く知られていません。
本記事では、自動化や情報整理を日常的に扱う立場から、NotebookLMが業務でどのように活用できるのか、実務シーンに即した3つの使い方を紹介します。
NotebookLMとは?
NotebookLMは、Googleが提供する「自分の資料に基づいて質問・要約・説明できるAIノート」です。
PDFやGoogleドキュメントをアップロードしておけば、その内容に即した回答を自然言語で得られるのが最大の特徴です。
ChatGPTやClaudeと異なり、資料ありきで対話できる点が業務向けとも言えます。
実際に使ってみた感想は以下の記事にまとめました。

業務利用でできること
NotebookLMは、以下のような「情報の整理・要約・説明」が必要な業務で特に力を発揮します。
📁 1. 業務マニュアルや仕様書の理解補助
- 新人向けマニュアルを読み込ませて「この手順の目的は?」と質問
- 複数の業務資料をアップロードし、重複・矛盾をチェック
- 分厚いPDF資料を「3行で要約して」と投げる
📝 → 人に聞かずに調べる“AIヘルプデスク”として活用可能
🎓 2. 論文・技術資料の要点整理
- 長い英語論文の要約や、専門用語の言い換え
- API仕様書や業界標準文書を「初心者向けにまとめて」
📝 → 技術職・開発部門における“時短リサーチ”用途で非常に有効
📊 3. 会議議事録や議題整理の補助
- 複数回の議事録をアップして「この案件の変遷を教えて」
- 「リスクとして言及された内容だけ抽出して」
📝 → 複数文書横断の“構造化リーディング”に強みあり
✅ 実際の業務導入イメージ
部門 | 活用シーン例 |
---|---|
総務・人事 | 就業規則の要約、福利厚生制度の問い合わせ対応補助 |
技術・開発 | 技術文書、API仕様、設計書の理解補助 |
営業・企画 | 商品資料の比較・競合資料の要点抽出 |
情報システム | ユーザーマニュアルの整理、過去Q&Aの構造化 |
✅ まとめ|NotebookLMは「使いどころを見極めれば」業務の強い味方に
NotebookLMは、情報整理・要約・読み解きといったドキュメント処理の負担を軽減してくれる強力なAIツールです。
特に、技術資料や業務マニュアルの読み込み、社内文書の要点整理といった場面では、**業務効率を大きく引き上げる可能性があります。
一方で、APIが非公開であることやセキュリティ管理の課題など、業務システムとしての本格導入には検討すべき点も残っています。
重要なのは、次のような姿勢です:
- ✅ 万能な業務AIとして期待しすぎない
- ✅ 目的に応じたピンポイント導入で力を発揮させる
- ✅ ChatGPTや他ツールと組み合わせて補完する
資料の「読む・調べる・説明する」作業を効率化したいと考えている方には、NotebookLMは十分に試す価値のあるツールです。
まずは、日常業務の一部に取り入れて、小さな成果から広げていくのがおすすめです。